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2回目以降の外壁塗装はいつ行うべき?時期の見極め方や注意点を解説

2021.09.05
外壁塗装の効果は永続的なものではないため、塗料の耐用年数や劣化症状に応じて再塗装が必要になります。

すでに1回目の外壁塗装を終えている場合、
「費用相場や納期、塗料の種類などの基礎知識があるから2回目は安心!」
もしくは
「1回目の外壁塗装で後悔したポイントがあり、2回目は失敗したくない……」
などと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、1回目と2回目以降の外壁塗装は、同じ外壁塗装でも注意すべきポイントが異なります。そのため、1回目の外壁塗装で満足している場合でも、後悔している場合でも、回数に応じて適切な知識を持ったうえで検討を進めることが大切です。

今回は、2回目以降の外壁塗装のタイミングの見極め方や注意点などを解説します。
わたしの家の外壁塗装はいくらかかる?

2回目の外壁塗装を行うタイミングの見極め方


「2回目の外壁塗装は、新築から1回目の外壁塗装を行ったときの年数と同じでいいの?」
など、2回目の外壁塗装を行うタイミングについて疑問に感じている方も多いでしょう。

ここでは、2回目の外壁塗装を行うべきタイミングの見極め方を解説します。

年数だけでは判断できない

「外壁塗装は10年に一度を目安に行うべき」と言われることがありますが、新築から1回目の外壁塗装のタイミングを表すときに使われる表現であり、2回目以降の外壁塗装を年数で判断するのはおすすめしません。

というのも、注文住宅などでこだわって指定していない限り、新築の住宅ではコストを抑えるためにグレードの低い塗料が使用されるのが一般的だからです。そのため、外壁材の種類にかかわらず、新築から10年を迎えると外壁塗装が寿命を迎えている可能性が高く、10年に一度という表現が使われます。

しかし、塗料のグレードによっては10年未満で外壁塗装の効果が切れるため、新築の場合は5〜7年を目安にすると安心でしょう。

一方、2回目以降の外壁塗装は前回使用した塗料のグレードや、住宅の劣化状態によって左右されます。住宅によって再塗装すべきタイミングが異なるため、一概に「前回の外壁塗装から〇年経ったら行うべき」とは言い切れません。

前回使用した塗料の耐用年数を参考にする

2回目以降の外壁塗装は、前回使用した塗料のグレードからタイミングを判断するのが方法の一つです。

塗料には種類によってグレードがあり、グレードによって耐用年数や耐候性が異なります。グレードが高くなるにつれて耐用年数が長くなるとともに、単価もアップするのが一般的です。

塗料の種類 1㎡あたりの単価相場 外壁塗装での耐用年数
アクリル塗料 1,000〜1,200円/㎡ 3〜5年
ウレタン塗料 1,800〜2,000円/㎡ 5〜8年
シリコン塗料 2,500〜3,500円/㎡ 8〜12年
フッ素塗料 3,500〜4,500円/㎡ 15〜18年
無機塗料 4,500〜5,500円/㎡ 20〜25年

このように、塗料によって耐用年数に大きな差があります。前回の外壁塗装でシリコン塗料を採用しており10年ほど経過している場合は再塗装を検討すべきですが、フッ素塗料や無機塗装を採用しているなら、再塗装はまだ先だと考えられます。

劣化症状を見て判断する

2回目以降の外壁塗装は、外壁塗装の劣化状態を見て判断する方法もあります。

先に解説した通り、塗料の耐用年数を目安にするのも方法の一つですが、耐用年数はあくまで目安であり、外壁材の状態や日当たり、風通しなど周囲の環境によって差がでます。

そのため、耐用年数が15〜18年とされるフッ素塗料を採用したとしても、15年未満で外壁塗装の効果が切れることもあり、劣化症状を見て塗装時期を判断できれば、より最適な時期の見極めが可能です。

また、劣化症状を見て判断する方法は「前回使用した塗料の種類がわからない」という場合
にも役立ちますので、具体的な劣化症状について解説していきます。
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外壁塗装が劣化しているサイン


外壁塗装が劣化しているとは、具体的にどのような症状が表れたときなのか見ていきましょう。

変色

外壁塗装は、外壁に塗料を塗布して乾燥させることで塗膜を形成します。こちらの塗膜が外壁材をコーティングし、雨風や紫外線から外壁材や住宅を守る役割を担います。

しかし、塗膜も次第に劣化するため、塗膜の成分の中で色彩を表す顔料の原料の分子結合が破壊されたり、浮き出てきたりすることで変色につながります。

最初に外壁塗装を行ったときよりも変色している、色あせていると感じる場合は、外壁塗装が劣化し始めている可能性があるので2回目の外壁塗装を検討しましょう。

チョーキング

チョーキングとは、外壁に触れた時に白い粉が付着する現象のことであり、外壁塗装の劣化症状の一つです。

外壁塗装は常に雨や風、紫外線の影響を受けているため、塗膜に含まれる樹脂や顔料、添加剤が次第に劣化します。劣化が進行することでそれぞれの成分が分離し、色を付ける役割の顔料が表面に露出して粉化すると、チョーキングが起こります。

チョーキングといっても程度があり、外壁に触れたときに少し白い粉状のものが付く程度なら劣化の初期段階ですが、しっかりと粉状のものが付くなら劣化が進行している状態です。

とはいえ、劣化の深刻度にかかわらず、チョーキングが発生しているなら外壁塗装が劣化している状態なので、再塗装を検討しましょう。

ひび割れ(クラック)

外壁にひび割れを見つけたら、再塗装を検討しましょう。

外壁がひび割れていることは「クラック」と呼ばれることもあり、幅0.3mm以下の細いひび割れを「ヘアークラック」、幅0.3mm以上のひび割れを「構造クラック」といいます。

ヘアークラックは塗膜が劣化している場合に起こりやすく、劣化症状の中では軽い段階なので緊急度はそれほど高くありません。一方、構造クラックはそこから雨水が侵入したり、構造躯体にダメージを与えたりする可能性が高いので、見つけたら早急に補修する必要があります。

ヘアークラックだからといって放置するとさらに症状が悪化する可能性があることに加え、どちらのひび割れか判断するのがむずかしいため、いったん業者に点検を依頼するのがおすすめです。

塗膜の剥がれ、浮き

外壁塗装の塗膜が劣化し、剥がれや浮きなどの症状が表れることもあります。

こちらの劣化症状は、外壁塗装としての効果が切れている状態であり、外壁から住宅内に雨水が侵入し、構造躯体にダメージを与えたり、雨漏りを起こしたりする可能性があります。そのため、見つけたら早めにメンテナンスを行うようにしましょう。

ただし、塗膜の剥がれや浮きは外壁塗装の施工不良でも起こりやすい症状です。たとえば、フッ素塗料を採用したにもかかわらず、1回目の外壁塗装を終えてから数年しか経っていないという場合は、施工不良である可能性が考えられます。

1回目に外壁塗装を行った時期と塗料の耐用年数から考えて、明らかに剥がれや浮きが発生するタイミングが早ければ、施工業者に問い合わせてみましょう。

コーキングのひび割れ

サイディングやALCパネルなどの外壁材を採用している場合、外壁材同士の隙間を埋めるために、コーキングと呼ばれるゴムのような充填剤を入れます。

しかし、コーキングは劣化しやすい箇所の一つであり、紫外線などの影響でひび割れを起こしてしまいます。コーキングが寿命を迎えているにもかかわらず放置していると、外壁材同士の隙間が空いて雨水が侵入する原因となるため、コーキングの補修・外壁塗装を検討しましょう。

ただ、コーキングの寿命は10年程度とされているため、必ずしも再塗装のタイミングと同じになるとは限りません。外壁塗装が寿命を迎えていなければ、コーキングだけを部分補修する選択肢もあるため、業者に相談するのがおすすめです。

藻やコケの発生

外壁塗装が寿命を迎えると、防水性が低下して含水率が高まり、藻やコケが発生することがあります。

藻やコケが発生すると、外壁の美観を損なうだけでなく、常に外壁が湿った状態となって繁殖しやすくなるほか、放っておくとそこから外壁の内部に水が浸透する原因にもなります。

日当たりや風通しの影響で発生している可能性もありますが、外壁塗装の効果が切れて防水性を失って発生しているケースも少なくありません。そのため、単に除去するだけでなく、再塗装を行って外壁の防水機能を回復させるのがおすすめです。
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1回目より2回目の外壁塗装の方が高額になりやすい理由


大半の方は、1回目の外壁塗装でかかった費用と同じ金額を、2回目の外壁塗装の予算として考えるでしょう。

しかし、2回目の外壁塗装の方が、同じ条件でも高額になりやすいことをご存じでしょうか。塗装面積や必要な足場の面積などが変わらないのはもちろん、同じ塗料を選択したとしても、2回目の方が高額になりやすい傾向にあります。

金額差が生じるのは、「建物自体の劣化」が影響するのが原因です。外壁塗装はあくまで外壁の劣化を防止し、住まいの状態を維持するものであるため、蓄積された劣化を大きく改善できるわけではありません。

そのため、防水性などの外壁塗装としての機能は回復しますが、新築の外壁の状態に戻るわけではないのです。

たとえば、築25年で2回目の外壁塗装を行うことを想定すると、築10年で1回目の再塗装をしたときよりも建物自体の経年劣化が進んでいる状態となるため、プラスアルファの補修費用などがかかって費用がかかりやすくなります。
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2回目以降の外壁塗装の注意点


最後に、2回目以降の外壁塗装の注意点を見ていきましょう。

前回使用した塗料との相性が重要になる

2回目の外壁塗装で塗料選びを行う際、
「劣化が早かったので、1回目に使用した塗料よりも耐用年数の長い塗料にしたい」
など、前回の情報をもとに塗料選びをするのが一般的です。

もちろん、前回の反省点を生かして異なる塗料を選ぶことも可能ですが、組み合わせによっては施工不良になる恐れがあります。

では、塗料の相性が悪いとされるのはどのような組み合わせなのか解説します。

前回の外壁塗装で水性塗料を使用しているケース


外壁塗装の塗料は「顔料」「樹脂」「添加剤」「溶媒」の4つの成分で構成されています。「溶媒」は塗料を液状に保ち、均一に塗布できるようにする役割を担っており、溶媒は「水」と「有機溶剤」の2種類があります。

溶媒に水を使用したものは「水性塗料」、有機溶剤を使用したものは「溶剤塗料」と呼ばれ、前回使用した塗料が「水性塗料」であり、新たに塗る塗料が「溶剤塗料」だと相性がよくありません。

「水性塗料→溶剤塗料」の組み合わせは、塗膜の膨れやしわなどの施工不良を起こす可能性があります。

最近では水性塗料が主流となっているため、あまり起こりえない組み合わせかもしれませんが、意識しておくと安心です。

前回の外壁塗装でフッ素塗料や無機塗料を使用しているケース

耐用年数が長く高機能である「フッ素塗料」や「無機塗料」を前回の外壁塗装で採用している場合、2回目以降も同じ性質を持つ塗料で塗装しなければなりません。

というのも、フッ素塗料や無機塗料は、汚れが付きにくいことがメリットとして挙げられますが、「非粘着性」という性質を持つため、他の塗料を塗っても密着度が低くなってしまうからです。

現在では高機能な下塗材が販売されているため、絶対に施工できないとは言い切れませんが判断がむずかしいといえるでしょう。

そこで、知識や施工実績が豊富で、安心して任せられる業者に相談し、正しく判断してもらうのがおすすめです。

2回目の外壁塗装は1回目よりも高額になりやすい

先に解説した通り、1回目よりも2回目以降の外壁塗装の方が、同条件でも高額になりやすいことも注意点の一つです。

塗装面積や塗料の種類が同じでも、外壁や建物の劣化が進んでいる分、費用がかかる傾向にあります。1回目と同じ内容で外壁塗装を行う場合でも、余裕を持って予算を考えておくようにしましょう。

外壁材の劣化が深刻な場合は外壁塗装を行うべきでないケースもある

「外壁のメンテナンス=外壁塗装」と認識している方も多いのではないでしょうか。
 
 
しかし、定期的に外壁塗装を実施していても、外壁材の劣化を根本から補修できているわけではないため、時間の経過とともに少しずつ外壁材の劣化が進んでいます。そのため、外壁塗装によって外壁材の状態を維持し、家の寿命を長持ちさせることは可能であっても、いつしか寿命を迎えてしまいます。

外壁材自体の劣化が激しい場合は、外壁塗装を行ってもカバーしきれないため、外壁材自体の劣化を根本から解決させる張り替えなどのリフォームが必要となります。

外壁の劣化状態によっては外壁塗装を行うべきでないケースもあるため、丁寧に点検を行い、最適な提案をしてくれる業者に依頼しましょう。
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まとめ

今回は、2回目以降の外壁塗装について解説しました。

2回目以降の外壁塗装を行うタイミングは、年数だけで判断するのはむずかしく、前回使用した塗料の種類や外壁の劣化状態によって異なります。また、築年数が経過するとともに劣化が進んで補修箇所が増えるため、1回目よりも2回目の外壁塗装の方が高額になりやすいことを考慮しておきましょう。

また、劣化の激しい外壁だと、外壁塗装ではなく張り替えなどのメンテナンスが必要になる可能性があること、前回使用した塗料との相性が重要になるなど、2回目以降の外壁塗装ならではの注意点もあります。

後悔のない外壁塗装を実施するためにも、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
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